8.都営住宅の抽選について
都営住宅の抽選は公開で行っており、口利きなどは存在しないといわれています。
抽せんの方法はいわゆるくじ引き、玉が入ったガラガラです。
申し込む際の重要なポイント
まず、申し込みをする際に自分が甲乙の優遇措置を受けられるのかどうかその基準よく読まなければなりません。
もし、甲乙の優遇を受けられるのに「一般」で申し込んでしまったら、当選確率はぐっと下がります。
なぜかというと、申し込み区分によってもらえる抽選番号の数が異なるのです。
「一般」・・・甲優遇、乙優遇が受けられる資格がないもので抽選番号は1つだけ付与される
「甲優遇」・・・抽選番号は5つ付与される
「乙優遇」・・・抽選番号は7つ付与される
ようは、一般と甲優遇では5倍、一般と乙優遇では7倍も当選確率が違います。
一般では都営は当選しにくいと言われているのはこの為です。
◆主な甲優遇
「準多子世帯」・・・18歳未満の児童2人が都営住宅に入居予定であること
◆主な乙優遇
「一人親世帯」・・・母子家庭・父子家庭の配偶者のいないひとり親世帯で、同居親族は20歳未満の子供であること
「高齢者世帯」・・・申込者本人が60歳以上
「生活保護受給世帯」・・・申し込み日現在、申込者本人もしくは同居親族のうち1人が生活保護を受給している
上記に当てはまれば当選確率がぐっと増します。
しかし、虚偽で申請し優遇を得て当選したとしても、当選後の審査で落ちてしまいますので、気をつけましょう。
申し込み順に番号が付与されていき、結果抽選番号通知書のハガキが抽選前に届きます。
その番号が自分の持ち番号です。
私は一般で応募し当選したのですが、一般の場合は1つしか書かれていないはずです。
当然ながら、優遇に応じて5個、7個と数字が記載されている方は優遇を受けている方です。
「玉が入ったガラガラ」「優遇を受けた人と受けられない人」例を挙げて説明しますと、
例:3戸募集している都営住宅に申し込んで、応募が9人(内、一般5人、甲優遇3人、乙優遇1人)の場合。
単純な応募倍率として、9÷3=3倍
3倍というと結構当たるように思えます。
が、各々当選確率を見ていくと申し込み区分が一般では当選が難しい事がよく分かります。
まず、
@この都営住宅に応募している状況から玉の総数を出します。
一般1つ×5人=5個
甲優遇5つ×3人=15個
乙優遇7つ×1人=7個
で5+15+7=27
よって総数は27個となります。
ガラガラに1〜27までの番号の玉がガラガラの中に入っていることが分かりました。
A総数から自分の申し込み区分から当選確率をはじき出す。
この都営住宅に応募したとして、あなたが「一般」の場合、1÷27≒0.03→当選確率は「約3%」です。
「甲優遇」の場合、5÷27≒0.15→当選確率は「約15%」です。
「乙優遇」の場合、7÷27≒0.25→当選確率は「約25%」です。
このように都営住宅では申し込み区分によって当選確率に大きな差があります。
とはいえ、私のように一般でも当選するときは当選します。あとは運?といったところがあるのでしょう。
重複当選について
私は重複当選した方がいて繰り上がり当選をしました。
上記で述べたように、甲乙優遇の方は複数の玉を連番で持っています。
1人の申込者が運良く?2つ当たったとします。
そうすると、その人は2つの住宅に住むわけではないので、1つの当選が不要になります。
そこで、1人分の当選枠が出てきますので再抽選を行います。
補欠当選について
補欠当選というのは、正規の当選者の内、辞退者、入居審査に引っかかってしまった人がいた時に繰り上がって当選となることです。
都営住宅に当選して住むまでの期間はおよそ半年。
半年過ぎた頃から当選番号順に入居していきます。
その斡旋中に辞退者、入居審査に引っかかってしまった人が出たときに始めて繰り上がりの補欠で入居できる仕組みになっています。
私は1度補欠当選をしたことがあります。
これはひたすら待つ、だけです。そして辞退者がいなければ自然と落選となります。